株式会社 葵開発
自社ブランドにて、用地の仕入れ・企画・開発・分譲。
世界各地で活躍する建築家、安藤忠雄氏に設計を依頼した10邸の集合住宅です。
CUE [kju:]・・・きっかけ、合図。
この空間の中から、小さな驚きや発見、なにか新しいことが見つかるきっかけにつながってほしいという願いを込めています。
コンクリート打ち放しの厳正な美しさ
内包する力強さ
この静謐な建築空間に
「光」の動きや「風」の
流れを引き込むことによって
空間は透明感を持ち始める
ここにしかない「時間」の流れが存在する
CUE NISHIAZABU
圧倒的な存在感を際立たせるコンクリートの打ち放しは、安藤建築、最大の特徴です。
「私が目指したコンクリートの表現は、粗々しいものではなく、きめ細やかな表情を持つ繊細なものだった。それは、私自身の感性から生まれてきたものであり、日本固有の美意識に裏付けられた生活感をその依りどころにしていたと思う。」安藤忠雄氏自らが語るように、可能な限り露出面を確保したCUE NISHIAZABUのコンクリート打ち放しは、濃すぎず薄すぎず、滑らかで均一な面を作り出しています。ミリ単位の精度が求められる規則正しいラインや鋭いエッジ、小さな円をリズミカルに織りなす表面は、一枚の巨大アートのようです。無機質と思われがちなコンクリートに生命を与え、「美しい」という形容を実現した表情豊かなマテリアルとなっています。
CUE NISHIAZABUは、南北に長い敷地の中央を中庭にして2つの長方形の棟が、ズレながら向き合う構成からなります。都心部の立地にありながら、各住戸に「光」や「風」といった”都市の自然”を最大限に引き込めるような建築の形を考えました。
建物の顔となる北側道路に面した立面には、敷地外を柔らかに隔てるためのフロストガラスを用いています。
エレベーターホール前に広がる中庭は、それぞれの棟の通風、採光、日照といった生活環境を整えるのと同時に、都会の喧騒から離れた空間になっています。
エレベーターを囲む広い階段空間は機能面と共に、上階から射し込む「光」の動きを感じながら回廊する、という楽しみを合わせ持ちます。
内部空間については、n-LDKといった画一的な間取りにこだわらず各住戸の条件に応じて自由に設計し、全体に広がりを感じられるような住空間づくりにつとめました。
中庭を中心とした幾何学的構成の中に、空・風・緑といった自然を導き入れ、光の変化によって複雑に 空間は作られていきます。
中庭を中心とした幾何学的構成の中に、空・風・緑といった自然を導き入れ、光の変化によって複雑に 空間は作られていきます。
大きなウィンドウから射し込む光は、打ち放しのコンクリートに時々刻々と表情豊かな陰影をつくりだしてゆく。 自然との対話、住む人を触発しうる小さな発見や驚き。 ここにしかない時間の流れが存在する。
中庭を中心とした幾何学的構成の中に、空・風・緑といった自然を導き入れ、光の変化によって複雑に 空間は作られていきます。
CUE NISHIAZABU
設計監理 安藤忠雄建築研究所
施 工 清水建設株式会社
販売代理 三菱地所リアルエステートサービス株式会社
『Casa BRUTUS』『男の隠れ家』『ENGINE』などのメディアに掲載。